ロレックス史上最高値20億超え!ただの時計がなぜ高騰するのか?

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ロレックスの価値
ロレックス史上最高値20億超え!ただの時計がなぜ高騰するのか?

一般的に物の価値って下がっていくことが常識とされています。
しかし、ロレックスはなぜ価値が下がらないのか?さらに、価値が上がるモデルも存在します。この背後には、「共通認識」という強力な要因があります。

ロレックスは世界中でその価値が認識されており、現金同様に取引に使用できるほど信頼されています。
この記事の内容は、以下の構成になっています。

この記事を読むことで、ロレックスの魅力を知りすぎて、つい欲しくなっちゃいます。
ぜひ最後までご覧ください。

1. ロレックスはなぜ価値が上がっていくのか?

ロレックスとは、スイス時計産業を代表するブランドの一つです。
ロレックスの時計が等価交換できるほどの価値を持つ理由は、以下の4つの要素が複合的に作用していると考えられます。

  1. 職人技
  2. 希少性
  3. ブランドイメージ
  4. 実用性

とはいえ、ロレックスの時計の価値は、モデルや状態、付属品などによって大きく左右されます。
購入を検討する際には、これらの要素をしっかりと考慮することが重要です。

価値がつく理由について詳しく解説していきます。

1. 職人技

ロレックスの時計が持つ高い品質と精度は、熟練の職人による伝統的な手作業と、最先端技術の融合によって生み出されています。
部品の製造から組み立て、検査に至るまで、徹底的なチェックが行われ、基準を満たさないものは一切出荷されません。

そのためロレックスは、すべての部品を自社で製造するこだわりもあり、1つの時計を完成させるまでに約1年もの時間がかかります。

熟練の職人による丁寧な手作業で作られているため、大量生産することができません。
さらに、ロレックスの職人技によって生み出される時計は、単なる時間計測器ではなく、芸術作品としての価値も持ち合わせています。

2. 希少性

ロレックスの希少性は、主に「生産数制限」の要素によって生み出されています。
なぜならロレックスは、年間生産数が限られているからです。

2024年現在、年間制作数は約100万本と言われています。
これは、スイスで生産される時計全体の約2%に過ぎません。

とはいえ、約2000年前後には年間約50万本だった生産数は、2010年代に入ってから100万本に増やしています。

それでも限られた生産数に対して、世界中から圧倒的な需要があるため、常に供給不足の状態が続いています。

3. ブランドイメージ

ロレックスは、世界中で最も有名な高級時計ブランドの一つであり、ステータスシンボルとしての地位を確立しています。
その背景には、多くの要素が関係していますが、中でも「巧みなマーケティング戦略」に注目していきましょう。

例えば、ロレックスの広告には、成功者や著名人が登場することが多く、憧れの存在としてロレックスのイメージを定着させています。

また、ロレックスは、スポーツイベントや映画などのスポンサー活動にも積極的に取り組んでおり、ブランド認知度を高めています。

これらはすべて「買えない人を増やす」ブランド戦略です。
有名なブランディング戦略として、「ルイ・ヴィトン」がわかりやすいです。

ルイ・ヴィトンで買い物する人は「ついで買い」なんてしないでしょう。
多くの人は財布を握りしめて目的地として、ルイ・ヴィトンに向かいます。
それなら、街はずれや、デパートの7階などに店を構えても良いハズです。

しかし、ルイヴィトンの店舗は交通量の多い交差点付近のデパートの1階に構えているイメージがあります。
これは、知名度を増やし「買えない人を増やす」ために行っているブランド戦略です。

ロレックスも同じく、すでに有名であるにも関わらず広告を打つ理由は「買えない人を増やす」ことをしているからです。

4. 実用性

ロレックスは、高級時計ブランドとしてその名声を馳せますが、単なる装飾品ではなく、高い実用性を備えた時計としても知られています。
ロレックス価値が上がる1つの要因として実用性について具体的な機能と、その信頼性を裏付ける事例について詳しく解説します。

高い精度と性能

厳しい品質管理基準をクリアした部品のみを使用しています。

特に、ムーブメントはロレックスの心臓部とも呼ばれる重要な部品であり、高い精度と性能を誇ります。クロノメーター規格をクリアしたムーブメントも多く、日差数秒という驚異的な精度を実現しています。
この高い精度と性能は、単に時間を正確に示すだけでなく、長年にわたって安定した動作を保証します。

優れた防水性

ロレックスは、優れた防水性を備えたモデルが数多く存在します。
中には、200m防水や300m防水といった、プロダイバー向けのモデルもラインナップされています。

この防水性は、スクリューロック式リューズやガスケットなどの技術によって実現されています。
これらの技術により、水泳やダイビングなどの水濡れを伴うアクティビティでも安心して着用することができます。

耐久性の高いケース

ロレックスのケースは、904Lステンレススチールや18Kイエローゴールドなどの高品質な素材で作られています。
これらの素材は、傷や衝撃に強く、長年にわたって美しい輝きを保ちます。

耐久性をテストする実験で有名なのが、「自動車衝突実験」です。
この実験では、ロレックスの時計を車内に設置し、時速200km以上の速度で衝突させます。
衝撃によって時計が破損したり、内部の部品が損傷したりしても、ロレックスは正確な時間を刻み続けました。

また、ロレックス独自の「オイスターケース」と呼ばれる構造は、高い気密性を誇り、埃や湿気からムーブメントを守ります。
この耐久性の高いケースは、ロレックス時計の長い寿命を支える重要な要素です。

2. 価値とは共通認識のことである

これまで紹介してきた価値が上がる要因「職人技」「希少性」「ブランドイメージ」「実用性」はすべて、ロレックスを愛する方には、周知の事実でしょう。
この共通認識があるからこそ、ロレックスには資産価値がうまれていきます。

他に、この共通認識によって資産価値が生まれている代表的な例は、紙幣(お金)です。
紙幣(お金)の価値が成り立つ要素は共通認識なんです。

日本は政治的に安定しており、健全な財政状況を維持していることや、日本銀行が物価の安定と金融システムの安定を担保していることなど、様々な要素によって紙幣(お金)の価値が生まれます。

この紙幣(お金)に対する信頼性は世界の人々が疑わないため、1,000円でお弁当が買えたり、10,000円でディズニーパークのチケットが買えるということなんです。

世界で現金同様の価値がある

ロレックスの価値に対する共通認識は日本に留まらず、世界でも同じように評価されています。
どの国においても、ロレックスは単なる高級時計以上の意味を持ちます。

そのため、金銭的な価値が不確かな状況下でも、ロレックスは「移動可能な資産」として機能します。

例えば、国際的な旅行中に現金が尽きた場合でも、ロレックスを手持ちの資産として用いることができます。このように、ロレックスはただの時計ではなく、世界共通の貨幣としての役割も果たすのです。
この普遍的な価値認識が、ロレックスを特別な存在にしています。

ロレックス投資は株やゴールド以上なのか?

ロレックスは投資商品として、優秀なのかを検証してみます。

投資商品の代表的な例として、米国株式市場のトップ500社を代表する指数「S&P500」と世界でも価値の高いと共通認識のある「ゴールド(金)」と「ロレックス」を比較してみます。

ロレックスのモデルは人気の高い「サブマリーナ デイト (116610LN)」の価格を参考。
図は、年間上昇率を表します。

参考:macrotrends(S&P500) / GOLDPRICE(ゴールド) / RASIN銀座の時計専門店(ロレックス)

最も上位を維持してるのがS&P500で、過去4度も1位を達成しています。
上がり幅では、S&P500が優勢です。

しかし、安定性の観点からは成績が悪く、上下にバラつきが大きいことが分かります。
特に2022年には約-20%のマイナスを記録。

次に、ゴールドですが、過去1度(2020年)にしか1位を獲得していません。
ゴールドの安定性は、S&P500よりやや安定していますが、ロレックスには劣ります。

最後に、ロレックスは過去2度(2018年、2022年)に1位を達成しており、非常に優秀な成績です。
さらに安定性の観点でも最も優秀で、上下の起伏が少ないことがわかります。
まさに安全資産といえる商品でしょう。

3. ロレックス史上最高値は20億2609万円

出典:WATCHLOUNGE

ロレックスは、世界中で愛される高級時計ブランドとしてその名声を馳せていますが、近年その価格の高騰が著しいことでも注目されています。

特に、オークション市場では、ロレックスのヴィンテージモデルが驚くような高値で取引されることが珍しくありません。
2023年11月14日現在、ロレックス史上最高額で落札されたモデルは、ポール・ニューマン ダイヤル Ref.6239 で、約20億2609万円という驚異的な価格を記録しました。
(参考:WATCHLOUNGE

なぜこんな高値で落札されたのか

この落札には、以下の要因が関係していると考えられます。

  • ポール・ニューマンの所有
    ポール・ニューマンが実際に愛用していたとされるモデルであること
  • 希少性
    製造から50年以上経過し、現存数が非常に少ないこと
  • コンディション
    非常に良好なコンディションであること
  • 投資対象としての魅力
    近年、ロレックスのヴィンテージモデルは投資対象として注目されており、その価値が高騰していること

近年、ロレックスのヴィンテージモデルは投資対象として注目されており、その価値が高騰していること

ポール・ニューマン ダイヤルとは、俳優のポール・ニューマンが愛用していたとされるデイトナモデルの愛称です。
文字盤に特徴的なインデックスと外周目盛りが記されており、ロレックスの中でも特に希少価値の高いモデルとして知られています。

4. ロレックスの偽物を見分ける方法

ロレックスは、その人気ゆえに偽物も多く出回っています。高額なモデルを狙った巧妙な偽物もあり、一見しただけでは見分けがつかない場合もあります。
しかし、一般の人でもいくつかのポイントに注意することで、偽物を見分けることができます。

  1. 購入場所
  2. 価格
  3. 外装
  4. ムーブメント
  5. 保証書
  6. 専門家の鑑定
  7. 情報収集

それぞれ詳しく見ていきましょう。

購入場所

ロレックスは、正規販売店でのみ販売されています。
路面店や百貨店、インターネット通販サイトなどで販売されているものは、偽物である可能性が高いです。

またロレックスの公式サイトでも偽物を見分ける方法として以下が記されています。

Q.どうすればロレックス ウォッチが本物だとわかりますか?
A.ロレックス ウォッチは、ロレックス正規品販売店のみでお買い求めください。豊富な経験と専門知識をもつ正規品販売店が、信頼性とお客様のロレックスの真正性を保証します。

引用:ROLEX公式サイト|よくある質問

価格

ロレックスは、定価販売されています。
正規販売店以外で購入した場合、定価よりも大幅に安い場合は、偽物である可能性が高いです。

外装

ロレックスは、高品質な素材で作られています。
偽物は、素材や仕上げが粗く、チープな印象を与えることがあります。

具体的には、以下の点に注意しましょう。

ケース

ロレックスのケースは、ステンレススチール製で、非常に滑らかな仕上げになっています。
偽物は、表面に傷や歪みがあったり、仕上げが粗かったりすることがあります。

ベゼル

べセルとは、羅針盤の縁を指します。

ロレックスのベゼルは、セラミック製または金属製で、非常に滑らかな回転感があります。偽物は、ベゼルの回転感が渋かったり、ガタガタしたりすることがあります。

風防

ロレックスの風防は、サファイアガラス製で、非常に透明度が高く、傷がつきにくいです。
偽物は、風防がプラスチック製で、透明度が低かったり、傷がつきやすかったりすることがあります。

ブレスレット

ロレックスのブレスレットは、ステンレススチール製で、非常に滑らかな仕上げになっています。
偽物は、ブレスレットの仕上げが粗かったり、コマの隙間が大きかったりすることがあります。

保証書

ロレックスには、国際保証書が付属しています。
保証書には、シリアルナンバーやモデル名が記載されており、本物であることを証明するものです。
偽物の保証書は、シリアルナンバーやモデル名が偽造されていたり、印刷が粗かったりすることがあります。

ロレックス認定中古時計は、専用のポーチに入れられます。時計には、ロレックス認定中古時計のタグ、2年間の国際保証カード、アフターサービスに関する小冊子、保証マニュアルがついています。

引用:ROLEX公式サイト|ロレックス認定中古時計

専門家の鑑定

ロレックスの真贋が分からない場合は、ロレックスの正規販売店や時計修理店に持ち込んで、鑑定してもらうことをおすすめします。

情報収集

ロレックスを購入する前に、インターネットなどで偽物の情報収集をすることも有効です。
偽物の製造方法や流通経路などについて知っておくことで、偽物を見分けるヒントになります。

5. ロレックスに購入制限があるって本当?

ロレックスの時計には購入制限があります。
この制限は、特に人気の高いモデルや限定版の時計に対して適用されることが多いです。

ロレックスの時計は非常に高い需要があり、再販市場での価格が元の小売価格を大きく上回ることが一般的です。そのため、購入制限を設けることで市場の投機を抑制しようとしています。

具体的には、一定期間内に購入できる数に制限があったり、特定のモデルが特定の顧客にのみ販売される場合があります。
また、ロレックスの正規販売店では顧客リストを管理しており、時計の購入機会を均等にするための措置も取られています。

6. ロレックスのモデル名に秘められた想い

ロレックスのモデル名は、単なる名称を超えて、そのモデルの機能や特徴、歴史などを表す意味が込められています。
ここでは、ロレックスのモデル名の奥深い秘密と、ユニークなモデル名を持つモデルをご紹介します。

デイトナ

ロレックス デイトナは、1963年に発売されたロレックスのクロノグラフモデルです。

デイトナは、アメリカのフロリダ州にあるデイトナビーチで行われる世界三大レースの一つである「デイトナ500」にちなんで名付けられました。
その名を冠したクロノグラフモデルを開発することを決意しました。

モータースポーツ界との深い関わりを持ち、その卓越した性能と洗練されたデザインで、世界中の時計愛好家から愛されています。

サブマリーナー

出典:ROLEX|サブマリーナー(上) / Aucfree(下)

サブマリーナーは、1953年に発売された潜水士向けのモデルです。

当時、世界で初めて防水性能200mを実現したことから、サブマリーナ(潜水艦)という名前が付けられました。

さらに、1969年にサブマリーナのコカ・コーラコラボとして限定モデルが発売されました。
ケースやベゼルが赤いことから、レッドサブマリーナと呼ばれています。

GMTマスター

1954年に発売されたパイロット向けモデルです。

世界各国の時刻を同時に表示できることから、GMTマスター(グリニッジ標準時マスター)という名前が付けられました。
同時に2つの時間を表示することができ、世界を旅する方に愛されています。

ミルガウス

出典:トケマー

1956年に科学者向けに開発されたモデルです。
磁場に強い耐磁性を持つことから、ミルガウスと呼ばれています。

最大1,000ガウスの磁場にも耐えられるため、医療機器や研究室など、強い磁場が発生する環境で働く人々から高い支持を得ています。

7. まとめ:ロレックスは卓越した製造に信頼されている

今回ロレックスはなぜ、等価交換できるほど価値があるのか?について紹介しました。
ロレックスの価値が下がらない理由は、「卓越した高い製造技術」と「信頼性」に成り立っています。
つまり、ロレックスには疑いようのない信頼性があるからこそ、等価交換できるほどの価値が維持できるということです。

また投資商品の、「S&P500」や「ゴールド」と比較しても非常に魅力的です。
ロレックの安定性はトップクラスで、値上げ幅も引けを取らない結果だからです。

一般的な時計では価値が下がりますが、ロレックスの時計は価値が上がる可能性があります。
資産を築く人は買い物上手で、ロレックスのような価値が下がらないものを買います。
多くの資産を築く買い物上手になりたいなら、ロレックスを買いましょう。

最後に注意点として、偽物に騙されないようにするには、公式サイトで購入するようにしましょう。

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